焼却処理工程
焼却工場の処理工程
工場例…舞洲工場
各部の名称
① | 投入扉 | ② | ごみピット | ③ | ごみクレーン操作室 | ④ | ごみクレーン | ⑤ | 投入ホッパ |
⑥ | 乾燥火格子 | ⑦ | 燃焼火格子 | ⑧ | 後燃焼火格子 | ⑨ | 灰出しコンベア | ⑩ | 灰ピット |
⑪ | 灰クレーン | ⑫ | 押込送風機 | ⑬ | 空気予熱器 | ⑭ | ボイラ | ⑮ | 調温塔 |
⑯ | ろ過式集じん器 | ⑰ | ガス洗浄塔 | ⑱ | ガス再加熱器 | ⑲ | 脱硝反応塔 | ⑳ | 誘引通風機 |
㉑ | 煙突 | ㉒ | 加熱脱塩素化装置 | ㉓ | 排水処理設備 | ㉔ | 余熱利用 | ㉕ | 蒸気タービン発電機 |
処理工程
ごみの投入
収集してきたごみは、
①投入扉から
②ごみピットに投入します。
③クレーン操作室では、
④ごみクレーンを遠隔操作し、ごみピットに貯留されたごみを
⑤投入ホッパまで運びます。
焼却
焼却炉には、給じん装置
⑥乾燥火格子
⑦燃焼火格子
⑧後燃焼火格子が設備され、各火格子は固定火格子と往復運動する可動火格子で構成されています。投入ホッパに投入されたごみは、給じん装置により適量ずつ乾燥火格子上に送られ、乾燥したのち、燃焼火格子で燃焼、さらに後燃焼火格子で完全に灰となり、かさは燃焼前の20分の1になります。
焼却灰
焼却灰は水封された
⑨灰出しコンベア上に落下し、冷却され
⑩灰ピットに送られます。一時貯留された灰は、
⑪灰クレーンでトラックに積まれ、埋立処分地まで運ばれます。
空気の供給
②ごみピット内の臭気を含んだ空気は、
⑫押込送風機で吸引し、
⑬空気予熱機で約180℃で加熱したあと、ごみの燃焼用空気として各火格子の下から焼却炉に供給します。
燃焼ガス・排水の処理
燃焼ガスは約850℃~950℃となるため、
⑭ボイラで熱を吸収し、約200℃としたのちに
⑮調温塔で約150℃まで降温します。降温された排ガスは、
⑯ろ過式集じん器でガス中のばいじんを除去したのちに
⑰ガス洗浄塔で塩化水素、いおう酸化物を除去します。その後、
⑱ガス再加熱器で約230℃に加熱し、
⑲脱硝反応塔で窒素酸化物を除去します。きれいになった排ガスは、
⑳誘引通風機で
㉑煙突に送り、大気中に放出します。
⑯ろ過式集じん器で除去したばいじんは、
㉒加熱脱塩素化装置で約400℃に加熱し、ばいじんに含まれるダイオキシン類を分解し、その後キレート処理により無害化します。
㉓工場内で発生する排水は、排水処理設備で凝集沈澱及びろ過し、下水道に放流します。
余熱利用
⑭ボイラで発生した蒸気は、
㉔工場内の暖房・給湯、洗浄後の排ガスの再加熱、工場内の粗大ごみ処理設備の回転式破砕機への供給などに利用すると共に、余剰の蒸気は積極的に
㉕発電に利用し、工場内で使用する全ての電気をまかなっています。さらに余った電気は電力会社に送電します。
焼却工場のダイオキシン類排出削減対策
ダイオキシン類対策については、平成9年8月の大気汚染防止法施行令及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の改正、平成12年1月のダイオキシン類対策特別措置法の施行により、平成14年12月から排ガス中のダイオキシン類の排出基準値が1ng-TEQ/m3Nとなったため、対策が必要であった住之江工場、鶴見工場において、設備改造等ダイオキシン類対策工事を実施し、法期限までに対策を完了しています。
その他の工場も含めた全ての工場において、高度な排ガス処理設備等を有するとともに、完全燃焼の徹底を図るなど、適正な運転維持管理に努めることにより、法律に基づく排出基準値を十分に満足しています。
お問合せ先
大阪広域環境施設組合 施設部施設管理課 TEL:06-6630-3353